ラインチゼルとケガキ針の使い分け【ガンプラ作製に使っている道具紹介】

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tanizouです



本日は、初心者にお勧めのガンプラ製作道具の紹介として、ラインチゼルをご紹介します

「チゼル」とは日本語に訳すと「鑿（のみ）」です。

つまり、ラインチゼルは、ライン（線）を引くためのチゼル（鑿）なので、

モールドの追加、掘りなおしに使用します。



以前は、けがき針を使用していたのですが、

その精密さには格段の差があります。用途も若干変わってきますので

そのあたりを踏まえて、ラインチゼルのご紹介をさせていただきます

私が使ているライチゼルとケガキ針ははこちらです

ラインチゼルとけがき針の違い

①モールドがきれいに掘れる

こちら写真をご覧ください

左がラインチゼルで引いたモールド、右がけがき針で引いたモールドです

削りかすを見ると、その違いがはっきりします



ラインチゼルの削りかすは、きれいな糸状になっているのに対し

けがき針の削りかすは、粉状になっています。

削りかすが粉状になっているということは、削った表面がガタついている証拠といえます





実際、流し込み型の墨入れペンで墨入れをしてみました。





けがき針で掘ったモールドは、ガタついているので、墨がうまく流れていきません。

これではきれいなモールドは掘れないことが分かります。

②モールド断面が凹状になる

ラインチゼルで掘ったモールドと、けがき針で掘ったモールドの断面図を絵にしてみました

ラインチゼルは、綺麗な凹状のモールドになるのに対し、
ケガキ針は、その先端の形状から三角形のモールドになります


さらに、同じ深さで掘ったとき、モールドの太さに差が出ます。

墨入れをしっかり施そうと思うと、モールドにはある程度の深さが必要なりますが、

けがき針では、モールドの深さに比例して太くなってしまいます。





以上の2点から、モールドの追加・掘り直しにはラインチゼルを使用するのが一番だといえます



ではけがき針は不必要なのか？

そんなことはありません。それぞれの特徴を生かした使い分けができます。

ラインチゼルとけがき針の使い分け

①ラインチゼルとけがき針の長所・短所

ラインチゼル

長所　きれいに掘れる・サイズが豊富（任意のサイズで掘れる）

短所　1方向からしか掘れない・よく削れるので失敗後のリカバリーが大変

けがき針

長所　ペンで描くように掘ることができる・失敗してもすぐにリカバリーできる

短所　きれいに掘れない

②それぞれの短所を補う使い分け方

ラインチゼルは、その形状から、「引いて掘る」ことしかできません。

このため、曲線を掘りにくいという欠点があります。

また、きれいに掘れる半面、よく削れるので、失敗した後のリカバリーが大変です



一方けがき針は、先端が針上なので、どの方向からでも掘ることができます。

鉛筆で線を描くようなものなので、曲線のモールドを掘りやすいです

また、削りにくいため、失敗後のリカバリーも簡単です



そこで、以下のような使い分け方が考えられます

とくに曲線は、ガイドラインをけがき針で掘ることで、ほとんど失敗することはありません。
ラインチゼル購入後も、けがき針はガンプラ製作の最前線で活躍してくれます

ぜひ両方とも手に入れてください。

本日は以上になります

長文お読みいただきありがとうございました